No.008 / 2020.05.12

TOPICS / goods 季節の花を生けよう

やわらかな日差しが心地よい春は、植物たちが一番元気な季節。街にはたくさんの草花が次々と咲き始め、花屋さんにも色鮮やかな花が並び始めます。
たった一輪でもお部屋に花があるだけで、空間が華やぎ心を豊かにしてくれます。特別な花や花器でなくても大丈夫。手軽にそしてセンス良く生けるための器使いとちょっとしたコツをご紹介します。花器だけにとらわれず、普段使いの皿やグラスを使って、また、庭で摘んだ草花や街の花屋さんで買った花たちを使って様々なアレンジをしてみました。

 


 

◇ ガラスで生ける

まずはガラス製の器を使ったアレンジ。水中の茎も見え、ガラスと水の清涼感や透明感が花を生き生きと見せてくれます。
グリーンやホワイトなど爽やかな色合いの草花を生けるときれいにまとまります。

花本来の色や、葉ものの緑を綺麗に見せてくれるガラスの器。ワイングラスやタンブラー、ボウルなど食卓にある器で気軽に生けてみましょう。同じ種類の花はつぼみ・咲きかけ・満開のもの、と咲き頃が異なるもの、違う大きさのものを混ぜるとバランスがよくなります。ガラスの透明感を生かし、器に少し水を張って花びらを浮かべてみるのも素敵です。

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◇ 白い陶器で生ける

初心者でも使いやすい白色の陶器はどんな花色でも受け止めてくれます。寒色の花にも暖色の花にも合わせやすく、花本来のきれいな色を邪魔しません。四季を通じて使いやすく、違う種類の花を組み合わせたアレンジも作りやすいです。同じ白の器でも質感、風合いにこだわって選んでみても楽しいかもしれません。

種類の異なる花を組むときは、色のグラデーションを作ったり、同系色で合わせるときれいにまとまります。同系色で合わせる場合は、ひとつ濃い色を入れるときりっと締まります。
背の低い器には、思い切り短く切った花を挿します。花が器にかかるほどうんと短くすると様になりますよ。水を張った平皿に植物と一緒にブドウやチェリーを浮かべたり、木苺や梅、柚子などのフルーツを生けても季節感が出て素敵です。

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◇ 色のある陶器で生ける

色のある陶器は、自然の石や土、水などを連想させるようなナチュラルカラーを選ぶと植物がいきいきと映えます。器と同じ色合いの花、同系色(近似色)、反対色(補色)の花を意識して色合わせを楽しみましょう。難しい場合は白い花や葉物のグリーンを中心にするとまとまりやすいです。

葉をカットしてしまい、あえて花だけ生けると花本来の色と形が強調され、器とのコーディネートが際立ちます。背の高い器は、花と花器の高さが1対1くらいになるように、茎の長さを調整するとバランスよく見えます。道端の草花も自然らしさを意識して器と生け方を工夫すれば、センスの良さが感じられるものに。

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◇ いろんな素材の器で活ける

琺瑯やプラスチック、アルミなどの個性的な素材の器に個性的な花を組み合わせると、ぱっと目をひく存在感のあるアレンジになります。ユニークなシルエットの花器は生まれる表情も多様。新しい発見がみつかるかもしれません。アイデア次第でときには空き缶やバケツだって花器になります。

口の広い大きな器には、動きのある大ぶりな枝ものやツル性の植物がおすすめ。どこにも面は作らず、高低や長短をつけると自然を感じさせるリズムが生まれます。ビビットなプラスチックの器にも葉物のグリーンがよく映えみずみずしい仕上がりに。金属製の器は水漏れや変色が起こるかもしれないのでご注意を。

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