CDC CDC

No.005 / 2021.03.29

THE MASTERPIECE

今月の名作

徳島の遊山箱

徳島の遊山箱

遊山箱(ゆうざんばこ)は、徳島県に伝わるお節句のためのお重箱(お弁当箱)です。初めて目にしたのは、2004年5月号の雑誌 Lingkaran 。表紙を飾っていた渡辺満里奈さんがこの遊山箱を持ってお散歩に行く姿に衝撃を受け、すぐに徳島のお取扱い店に連絡しました。当時は今のようにNETで見ることもできなかったので、お店の方のおすすめを何個かオーダーしたのを覚えています。届いたときは、あまりの可愛さに“ぜんぶ欲しいっ”と思ったほどでした。かつて徳島では旧暦のひな祭りの頃に、子供たちがこの遊山箱にのり巻きやういろう、煮しめなどを詰めてもらい野山をかけまわったそうです。お腹が空いたらお重を開け、食べたらまた遊ぶ。私も遠い昔、友だちと山や野をかけまわって遊んでいたのをふと思い出し、手に取るたびあったかい気持ちになります。あの頃この遊山箱があったらもっと楽しかっただろうな。

SELECTOR|TOMOKO KOMATSU

小松ともこ

CDCバイヤー小松ともこ

1968年1月生まれ。富山市在住。 CDCのバイヤーとして洋服、雑貨のバイイングを担当。幼少期、野山(旧山田村生まれ)をかけまわっていたせいか、春になると“山が私を呼んでいる”と勝手に感じてしまうほど山が好き。登山ではなく、もっぱら山菜採りのみ。

BACK NUMBER